2011年05月12日

匠by橘塗装vol.3

こんばんは。Takaです。

今回は「匠」シリーズで取り上げますが、いたって基本的な工法です。

しかし、このいたって基本的な工法が非常に手間を食いますので手抜きをする業者が多いようです。

なので、あえてこのいたって基本的な工法を取り上げたいと思います。

その工事はコーキングです。


サイディングと呼ばれる外壁が主流の昨今ですが、その継ぎ目にはコーキングと呼ばれる目地充填剤で埋めています。

それが劣化すれば当然中に水が染みていきます。

劣化したコーキング↓


このサイディングは表面はコーティングされているので吸水しませんが、断面は無垢です。コーキングが経年劣化でひび割れたり裂けたりすると、この断面に水が浸透します。
(表面も削れたり、塗膜が恐ろしく劣化すれば吸水します)

断面は無垢ですから非常に吸水します。そして年月をかさねると水に浸した段ボールのように表面がズルリとむけたり、ポリっと折れたり、膨れ出したりして朽ちていきます。
(ホッタラカシの外壁は本当にびっくりするくらい劣化しているものです。)

ひび割れが無く、弾力が相当残っていて、少しやせているだけならば「増し打ち」と呼ばれる工法もありますが、基本的にコーキングは厚みが非常に重要ですので出来る限り「打ち替え」が良いと思います。

※増し打ちとは既存のコーキングの上にコーキング材を打設すること
 打ち替えとは既存のコーキングを撤去した後にコーキング材を打設すること

塗装店に見積りをする際にはコーキングは「増し打ち」なのか「打ち替え」なのかしっかりと聞きましょう。
なぜなら「増し打ち」と「打ち替え」では手間が

「増し打ち」を1としたら「打ち替え」は10くらいに違いがあるからです。

さて、では作業工程を

「打ち替え」の場合です。

まず、既存のコーキングの撤去から

こんな風に剥がしていきます。今回の例は前回もしくは新築当初から手抜きの事例↓

目地の奥にハットジョイナーとよばれる目地の金物がありますが、基本に忠実にコーキングされていれば、このようにハットジョイナーにコーキングが接着していることはありません。上画の場合は明らかにハットジョイナーに接着しています。(手抜き工事の後始末はさらに手間が掛かります)

コーキングは2面接着が基本です。サイディングの断面と断面以外に接着していると本来の性能が発揮されません。よって早期に裂け、ひび割れていきます。

今回はスピンカッターを使い撤去していきました。
コレ↓を電動ドリルに付けてサイディングとコーキングを回転しながら剥いでいきます。


スピンカッターで撤去後↓

その後断面にコーキングのカスが残っていたらカッターでちまちまコリコリと削ります。
地味で時間が掛かってコーキングで埋めてしまっても後からは分かりませんが当店では地道に削ります。
ここでまたこれをやるのとやらないのでは倍以上手間が違ってきます。
もう一度言います。
それでも当店はちまちまコリコリと削ります。

総2階の外壁の一面だけでこのくらい撤去します↓


その後マスキングをします↓

そしたらコーキングの密着性を上げるためにプライマーと呼ばれる密着材を塗装します。

プライマーとコーキング材↓
(缶がプライマー、筒状のものがコーキング)

コーキング材は変性シリコンのノンブリードタイプ(ノンブリードとはコーキングの弾力を維持する為の添加剤による塗膜や周辺への黒ジミの汚染を起こさないコーキング)

ここで感の良い方はお気づきでしょうが、このままコーキングを打設したらハットジョイナーにも当たるわけですから3面接着になってしまいます。
なので、ボンドブレーカー↓と呼ばれるテープを目地底に貼ることで接着しないようにします。


これもコーキングで埋めてしまえば分からないですが重要ですよ。
少し見づらいですが途中まで貼ってあります↓


ボンドブレーカー完了↓(写真では良く分からないですけど・・・)


そしてコーキング打設しマスキングを撤去↓


これがコーキングの基本です。

予算・現状・塗替えの目的などにより必ずしも「打ち替え」がベストとは限りませんが、ご自宅のコーキングが裂けていたり、ひび割れて弾力が無いなら出来る限り「打ち替え」をお勧めいたします。

実際の工事は「増し打ち」なのに「打ち替え」という表記で見積書に記載する業者もいますのでそこは信頼の置ける業者を選んで下さい。

また「信頼出来る業者」と「人のいい業者」は必ずしもイコールでは無いことも頭の片隅に入れておいてください。



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